サービス / 事例紹介
キジル第188窟 デジタル化
キジル石窟第188窟は谷東区に位置し、おおよそ7世紀に開鑿されたキジル後期の洞窟です。窟室平面は縦長方形で、縦方向のヴォールト天井と三段の持送りをもち、窟口は北からやや西を向く方形窟に属します。20世紀初頭、ドイツ王立トルファン探検隊がこの洞窟を調査し、「正数第三窟」と編号しました。グリュンヴェーデルは壁画主題に基づき「十二仏窟」と呼んでいます。窟内には本来、等身大の立仏十二身が窟室を一周して配置され、現在も比較的完全なものが九尊残っています。キジル石窟群の中で、天井近くまで達する仏像が全身で窟内を取り囲む主題をもつ例はこの一窟のみです。縦ヴォールト天井の左右には、菱形構図の本生・因縁説話が描かれ、仏塔や山岳景観も配されています。近くの中心柱窟のヴォールト天井図像からの影響がうかがえます。前壁はすでに崩落しており、左右側壁の西端にも程度の異なる損傷が見られます。
複製の要点